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公害対策・環境保全委員会

四大公害が大きな社会問題としてクローズアップされた昭和40年代後半に、公害対策委員会として発足した当委員会は、その後、公害対策・環境保全委員会と名を改め、人間の生存と生活を維持すべく、資源循環社会にまつわる廃棄物問題、生物多様性の保全、温暖化対策のための再生可能エネルギー問題といった、人の活動と自然や環境への関わり方に関する様々な環境問題に取組み活動しています。

最近は、岐阜県下での太陽光発電施設の乱立によって消えつつある里山をはじめとした農山村の景観等、自然環境の保全のため、何らかの規制が必要であろうということで調査を行いました。県下の市町村においては太陽光発電に対して、規制している自治体は少数で、しかも、許可制を採っている自治体は無く、非常に緩い行政指導が中心となっています。

一方で、地域再生や地域の共同体を維持するために、昔ながらの農業用水路を活用し小水力発電を導入した自治体も有ります。白山の麓にあり過疎化が進行していた岐阜県郡上市石徹白集落では、地道に、最初は手作りの螺旋式小水力発電の運転から始め、住民自ら学びながら小水力発電事業に携わることによって、小水力発電の仕組と必要性を共有し、さらには、地域再生に結びついた活動へとシフトするという、単にエネルギーを供給するというだけではなく、地域やふるさとを再生する活動へと輪が広がっています。

2018年夏からは、古民家を再生しエコツアーを主催するなどして地域再生を成功させた長崎県五島列島の北端の、小値賀・野崎島の調査を行いました。今は無人島の野崎島には、潜伏キリシタン関連遺産の旧野首教会があります。ユネスコの世界遺産に登録されたことは地域振興にとって有益なことではありますが、それはきっかけに過ぎず、地域特有の生業や自然環境を生かす知恵や人材、地域住民の協力があるか否かが地域再生の鍵のようです。

2019年は、世界農業遺産に登録されたことで地域活性化に弾みがついた能登の里地里海と、同じく、世界農業遺産に登録されている、長良川を比較して農山村、里山の再生と地域創りのあり方を検討する予定で活動しています。

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